洞窟都市 訪問記 6
棚状のビオトープが大森林を上へ上へと成長させる。
テーブル状の構造
この惑星の独特な景観の一つに樹木や崖から棚状に成長するビオトープがある。 樹上のサンゴとも、タイタンの腰掛ともよばれる。 氷晶核にカルシウムが異常に多いことが関係しているらしい。
成長を続けると互いに結合し、やがて空中に平坦面を形成するようになる。 ビオトープは新たな樹木を着生させ、また樹木同士が空中で固定しあい、 一見すると不安定そうな立体構造も全体的にテンセグリティを構成しつつ、 大森林は光を求めて上へ上へと成長する。
このような立体構造を人々が利用しないわけはない。
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