納豆の事 2
納豆のマイ消費期限
納豆の賞味期限
商品によると思うが、製造日からだいたい1週間から10日くらいが納豆の賞味期限になっている。 それを越えても直ちに食べられなくなる、わけではない、と私は理解している。
納豆は発酵食品であり、納豆菌が大豆の蛋白質などを発酵により分解する。 その納豆菌は冷蔵庫の温度では休眠するらしいが、 どういうわけか冷蔵庫の中でも納豆は少しずつ発酵を継続しているように思う。 もしかしたら少しは納豆菌が活動しているのかもしれないし、 あるいは既に産生された酵素により蛋白質の分解が進むのかもしれない。 どちらにせよ、発酵が進むように感じる。
これはあくまでも私の主観であり、なんら客観性のある定量的な考察ではないのだが、 私の経験だと納豆は消費期限が切れてから2週間くらいが美味しさのピークと感じる。 室温で2週間ではない、冷蔵庫で2週間である。 今のところアンモニア臭を感じたことはない。
チロシン
ただし、その頃になると白いツブツブが納豆に現れる。 調べるとこれはチロシンといって、不溶性のアミノ酸らしい。 発酵が進み析出したのだろう。食べるとチャリチャリするのでそれと解る。 タケノコの水煮の中にある白いつぶつぶもコレと同じらしい。 不溶性のため、旨味としては感じないようだが、もとより体に目立った害はないようだ。
そればかりか良い点が色々と見受けられるように思われる。 以下にWikipedia「チロシン」 から「サプリメント利用」の段落を引用する。
チロシンは、大量に飲用した場合は約2時間後に血中チロシン濃度のピークに達し、7時間持続する[6]。 神経伝達物質の前駆物質であり、血漿中のノルアドレナリンやドパミンのレベルを増加させるが、 気分に与える影響はほとんどない。冷水ストレスにさらしたラットの攻撃性を正常レベルにもどしたり、 ヒトではストレス条件下の気分や認識作用の改善がみられた[6]。睡眠不足状態で、 覚醒3時間後の精神活動検査において持続時間が延長したという記録がある[7]。 成人におけるADHD(注意欠陥多動性障害)では、チロシン摂取により一時的に改善が見られる場合がある[7]。 チロシンには毒性がなく、有害事例の報告はない。1日に体重1kgあたり150mgを3か月間摂取しても、 安全とされている。経口摂取の副作用としては吐き気、頭痛、疲労、胸焼け、関節痛など (これらは成人について。小児、妊婦についての安全性はまだ報告されていない。)[6]。
ここで、[6] と [7] は次のドキュメントをポイントしている。
どうだろう?いかにも良さそうに思われよう。
ただし、「1日に体重1kgあたり150mgを3か月間摂取しても、安全とされている。」以外のどの部分を読んでも 体重あたり何mg摂取したらどうなったかという、定量的な記述は見当たらない。 経口摂取なのか、糖といっしょに摂取したかどうかなど、まったく摂取条件が見当たらない。 もしかすると[6]や[7]には書いてあるのかもしれないが、上に引用したWikipedia の情報のみからは 納豆を冷蔵庫で2週間くらい賞味期限を超過させてチロシンを析出させたものを食べる事で こういった効果が得られるとは安易に言えないと思う。
だから「良い点が色々と見受けられるように 思われる。 」と書いたのである。
なぜ製造後1週間から10日くらいか?
また、納豆のチロシン、初めて見る人は「なんじゃこりゃ!?」と驚くに違いない。 おそらく、納豆の賞味期限が製造後1週間から10日くらいに設定されているのは チロシンを見せないためではないか、と私は勘繰るくらいである。
もし、賞味期限を製造後3週間などと設定しようものなら、 敏感な消費者からは「カビが生えた」とか「じゃりじゃりとした砂のようなものがある」とか、 きっと散々な文句が上がり、評判を落としかねないと想像する。 だからチロシンが出る前に賞味期限を切ってしまおう、そう考えたのではないか、と憶測する。
結局、全ては想像
以上の文章を読んで、もうお分かりの通り、 最初から最後まで私の主観であったり、定量性を欠いた情報だったり、 憶測やら想像やらで糊塗されている。
そもそも、これは駄文なのだ。 客観的でないと指摘されても困るし、まして批判されても困る。
建設的に「実はこうこう、こうなんだよ」とか「定量的にはこうでした」とか 新しい話が広がる土台になるならばうれしい限りだが、 実のところ、べつにそういう話がつながらなくても一向にかまわない。
今日も私の冷蔵庫には2週間目を目指して保存された納豆が何パックも格納される、それだけのことだ。